美しい絶景と造船所の華やかな夜景が印象的な巨済島には、胸が痛む韓国現代史の傷がまだ残っています。韓国戦争当時、膨大な数の避難民と捕虜が収容されていた捕虜収容所には、昔の記録がそのまま残っています。
休戦協定まで3年間維持された捕虜収容所は、現在、警備所、執務室、補給倉庫、一部の建物だけが残って、当時の記憶をたどっています。また、兵舎と衣服、当時の生活まで、模型で制作し再現しています。その他に、戦争勃発から休戦までの過程を、記録物、写真、映像、模型で展示しています。
観覧路に沿って公園の奥深く入るほど、暗い表情の捕虜たちが増えていくので、これを見るお客さんの心も苦くなります。