• 慶州石氷庫

住所
慶尚北道慶州市仁旺洞449-1番地
アクセス
慶州高速バスターミナル停留所から一般バス70番に乗車後、瞻星台で下車、または市外バスターミナル停留所から一般バス11番に乗車後、雁鴨池で下車(一般バス10番に乗車時、月城洞事務所で下車)
詳細説明
派手な彫刻や、あるいは中途半端な城壁さえ見つけることができない、少し退屈するまでの月城。ここの唯一の見どころと言えるものがあれば、まさに石氷庫ではないでしょうか。月城を散歩するように歩いてみると、城跡中間辺りに位置した、この270年余りの歴史の氷の倉庫を見ることができます。

朝鮮時代の人々も真夏に氷を使用していた、としたら信じられるでしょうか。今でこそ四季冷凍庫で氷やアイスクリームを取り出して食べるのが、当たり前の生活になりましたが、朝鮮時代にそんな機械が存在しているはずがありません。そのような点で、昔の人々にこの石氷庫は関心を招く、神秘的な施設でないでしょうか。
虹の模様で作られた天井は、空気穴を開けて冷たい空気は下に沈めて、上の暑い空気は外へ出す科学的な原理。冬に採取した氷を保存して置いて、夏に使っていたといいます。

慶州の他にも、安東、昌寧、清道などに石氷庫が残っていますが、その中でも慶州の石氷庫が、その形態や築造技術があり、最も完璧な姿をもっているというので、さらに特別です。冬から夏が来るまで、かなり長い時間の間、氷が維持される程度であれば、その中の温度が、どれだけひんやりするのか気になりますが、現在は、一般の観光客たちの石氷庫への出入りを禁じており、自ら体験してみることができないという事実が、とても惜しいです。


Jack's Tip。
ここを訪れる人々がしばしば勘違いすること。新羅の城跡の中にありますが、実際にはこの石氷庫は、新羅時代の遺物ではなく、1738年朝鮮時代の英祖の時に作られた施設です。三国史記、新羅チジュン王の時、氷を保存したという内容が伝えられてはいますが、現在残っている痕跡はなく、この石氷庫もそれではありません。

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