韓国の茶の栽培地の二大山脈は、宝城と済州である。最初は宝城がお茶首都を担当していたが、済州の広大な茶の栽培地が生じた後、事情は変わった。作物が育ちにくい痩せる土地の済州が、現在では奇跡のように緑の波一色になった。果たしてその土地に初めてお茶の種をまいたのは誰だったのか。
済州の緑茶神話は、アモーレパシフィック・オソルロク神話とも呼ばれる。いやむしろ、済州緑茶というよりもオソルロク緑茶という言葉がわかりやすい。のにこのオソルロクの茶園(道順茶園、西廣茶園、漢南茶園)3ヶ所はすべて済州にあるので、「オソルロク緑茶=済州緑茶」という公式が成立する。済州は、もうみかんとハンラポンだけの島ではなく、緑茶名品首都として生まれ変わることになった。
アモーレパシフィックのチームは、緑茶の栽培のための黄金の地を見つけるために大韓民国全域を回って100回を超える現地調査をすることになる。光州・無等山から智異山地域まで、そうして済州に至った。済州は、土壌は痩せたが、温暖な気候と十分な降雨量、高い日照量など、すべての条件を完璧に備えた「神がくれた土地」であった。
現在の済州島は、最高のお茶の栽培地で国内を越えて世界的にその優秀性を認められている。中国の黄山、日本の富士山と一緒に済州の漢拏山は、世界3大録茶の栽培地になった。環境と気候、土壌が茶畑で有名な全羅南道宝城と慶南河東よりも優れているという評価が支配的だ。優れた地で、厳格な管理を受けて生まれたお茶の味は当然言うまでもなく素晴らしい。
▲オソロクのお土産コーナー
様々な名茶品評会で賞を受けた済州緑茶。それに応じて、済州だけの文化を盛り込んだユニークな商品も続々と登場されている。最近では、大型フランチャイズのカフェと協力し、済州緑茶事業も多角化されており、陸でも特性化された済州緑茶商品に接することができるようになった。だが、オリジナルを超えるのは難しいこと。済州には、「ただ済州だけ」で見ることができる緑茶がある。お茶だけじゃなく、茶を使って作られたアイスクリーム、ケーキ、ジュース、冷麺など、さまざまな食べ物も味わうことができる。