• 晋州・民俗闘牛大会
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    スペインの情熱のマタドールと勇猛な闘牛がいるなら、韓国には隣のおじさんのような牛主と闘牛の牛がいる。両方、円形競技場で牛と人が入って戦うが、スペインは野生の牛と人間の対決でありながら、競技場内では残酷に牛を殺す殺ゲームという点で、感情的な反感がかかることは事実である。それに比べて韓国の闘牛はどうか。残酷な武器を持った人間と牛との戦いじゃない。同じ種の中でも、同じ階級同士正々堂々の戦いである。この時、牛は選手であり、牛主は監督であるわけだ。

    韓国では、晋州だけでなく、闘牛の故障である青島(チョンド)、そして観光事業で運営している宜寧(ウィリョン)など様々な場所で闘牛を行う。しかし、晋州は100年以上の伝統を持つ闘牛の発祥地である故障だ。
     
    晋州の闘牛大会は、新羅が百済と戦って勝った戦勝記念の宴から始まったという説があるほどで、闘牛大会の発祥地だ。以前は晋州の "クンパン(闘牛)"は南江の白砂浜で行われた 。
    闘牛が行われる何日間は、闘牛によって起きる砂ほこりが白砂浜を覆い、数万の群衆の喊声は空を突き、数百個の日よけが白砂浜を一面覆いつくし、日よけの中で行き交う酒の器のため、醸造所は品切れになったと言う。
     
     
    晋州闘牛大会は毎年、年2回開催(論介祭、開天芸術祭)されており、特に 10月の開天芸術祭の期間中に開催される闘牛大会は、全国から数万人の観光客が尋ねて来る、晋州の新しい観光商品として脚光を浴びている。
     
    祭りの現場に入ると、一番最初に白い服を着た凛々しい牛の絵がマスコットになって客を迎える。このキャラクターの名前は「メンウ(猛牛)」。メンウは、日帝時代の時に生きていた牛の名前で、当時闘牛で角が折れる状況でも優勝して、伝説的な戦い牛となった。 
     
    二匹の牛は赤門と青門で同時に入場する。どちらか一方が1秒でも先に入場することになると後に入ってきた牛が勢いに押されてゲームが開始する前に逃げるからである。入場した牛は砂を掘ったり、その砂に体を埋めたり探索戦を広げるし、探索なくすぐに戦う場合もある。様々な技術を使って、戦う牛をみながら、観客は熱を帯びた応援をする。
     

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