▲ ミョルチサンパプの定食
一般的に南海を宝島と言う理由は天恵の自然条件が与えられ、山海の珍味と自然景観など、色んな利点があるからだ。本来が島である南海は取り巻く海から提供される新鮮な海産物が多い。その中でも暖流性魚種であるミョルチ(カタクチイワシ)が一番有名である。
南海では、このようにミョルチ漁が盛業をなし、獲れたミョルチは南海の珍味である。ミョルチを使った料理で、甘酸っぱいミョルチ刺身と四季折々の味わえる栄養たっぷりのミョルチサンパプが代表的だ。
旬な春にはこの料理を味わうための人々の足が絶えない。
ミョルチの骨を取った後、シュンギク、セリ、ニラ、タマネギなどに酢コチュジャンと一緒に和えたミョルチ刺身。甘辛くて酸っぱいミョルチ刺身は特に女性に人気の料理である。
これに対し、ミョルチサンパプはミョルチに唐辛子粉とニンニク、ダイコン葉などを入れて煮込んだ鍋料理で、野菜といっしょに包んで食べる。魚であるが、魚のように感じられなかったミョルチの本来の味を確認させてくれる料理であるのだ。とても土俗的で伝統的な味がする。
南海のミョルチを味わうと、ミョルチの本当の味を知ることができるはず。ただ炒め用だけで使われたミョルチではなく、南海の珍味である、ミョルチを是非食べてみよう。
* お勧めグルメ
① ウリ食堂 (055-867-0074 / 慶尙南道南海郡三東面知足里288-7) : すべての食品は南海から直接獲った材料で料理するお店。ミョルチ刺身とサンパプ 、タチウオ刺身、刺身の和え物などが人気であ
る。
② ミジョ食堂 (055-867-7837 / 慶尚南道南海郡弥助面弥助里168-35) : テレビのグルメ番組で紹介されてからもっと有名になったお店で、ミョルチ刺身とタチウオ刺身が人気メニューだ。目の前に弥助港があって、食事の後に観光コースでも良いようだ。