目に見えませんが、自然と一緒にいつどこでも漂う風、無色無臭の風も痕跡を残すことができます。この風の痕跡を作品化して記念するために、美術家であるチェ·ヨンホ氏は、南海上東面ヒノキ休養林に向かう街角に"風の蹟美術館"を建てました。彼は一体どうして風の痕跡を残したのでしょうか。
緑の爽やかな庭園で風に身を任せたまま、回転している風車が見られます。ここは"風の痕跡の庭"で、このように建てられた大小の風車が、計22基あります。この風車もすべてチェ·ヨンホ氏の作品です。風が少し強い時は、風車がよく回転する一方で、天気の穏やかな日には、風車はゆっくりと回転します。
赤のフレームが独特な内部展示館は、誰でも自由に美術作品を展示することができる1階の展示場と、'ミチン茶’を飲むことができる2階のスペースで構成されています。'ミチン茶"は、'美しいミ(美)、親しいチン(親)'という意味が込められています。
展示されている作品の中に気に入ったものがあれば、展示室に記載されている作家の連絡先を通じて、購入することもできます。展示室内部にガラス温室のように飾られた、簡易スペースがパッと目に入って来ます。その中に置かれたオレンジの食卓と青い椅子、そして赤い暖炉が本当に素敵です。このカフェでは、コーヒー豆とアイスクリームが準備されていますが、案内員や店員は見られません。この美術館全体は、無人システムとなっています。
Jack's Tip
貸館料なしで、誰でも自由に作品を展示することができるここは、無人美術館です。最初の来館者が展示館の照明を点けたら、最後の来館者は電気を消さなければなりません。