岩の上で、様々な方法で表現された絵を意味する岩刻画は、国内だけで20ヶ所で発見されました。その中に盤亀台岩刻画は、先史時代、北太平洋沿岸の独特な海洋漁労文化を反映している遺跡であり、人類初の捕鯨遺跡として評価されています。川前里刻石に加えて、世界的にたぐいまれな岩刻画で注目されている盤亀台岩刻画は、文字がなかった先史時代の人々と文化を理解することができる貴重な遺産です。
蔚山岩刻画博物館は、国内唯一の岩刻画専門博物館で、国内外の岩刻画の資料を展示しています。これだけでなく、先史時代、蔚山の自然環境と当時の生活や文化を理解することができる、各種展示物も分かりやすく整理されています。総2階で構成されており、1階の展示場は、先史美術年表、岩刻画のイヘ、青銅器時代の岩刻画、盤亀台の複製模型物、チョンチョクリ刻石の複製模型物、先史時代の生活のジオラマの順で展示されています。 2階の展示場では、盤亀台岩刻画に刻まれた290点余りの絵を、詳細な説明とモデルで調べることができます。