仏教で大切にする3つの宝物、仏宝、法宝、僧宝をおさめた寺院を別名、三宝寺院と言います。仏宝は釈迦牟尼、法宝は仏の教法、僧宝は仏の教法を学び修行する弟子集団を意味します。仏宝寺院である通度寺は、海印寺(法宝寺院)、松広寺(僧宝寺院)に加えて、韓国にいくつもない三宝寺院の一つです。
嶺南アルプスの山嶺を成す、名山の中の一つである霊鷲山坂に位置した、通度寺は、向かう道からはヒーリングが特に感じられません。霊鷲山門を過ぎると始まる遊歩道。所々で滝を挟んでいる絶景と、青い松林を見ることができます。市内の北に長く位置した寺、当然、寺の主軸線は東から西に進んでいます。"ヨンチュッチョンリム"と刻まれた扁額を掲げ、様々な表情をもつモクジャンスンとソクジャンスンの陳列が現れます。
城砦のような威容を誇る聖宝博物館を過ぎると、興宣大院君が書いたという "ヨンチュッサントンドサ"という扁額を掲げた門が見えます。右手に見えるもう一つの博物館、多くの寺を行って見ましたが、博物館を二つずつも、挟んでいるのは初めてのようです。ここは、それなりに歴史のあるところです。
やがて聖地巡礼の場所として有名な、通度寺の金剛戒壇に続きます。慈蔵律師が唐から連れて来た、釈迦牟尼真身舎利とチアサリ、カサを寂滅宝宮に保管しています。このような理由で、通度寺大雄殿には一般寺院とは異なり仏像がありません。また、この大雄殿は、屋根の形態が丁の模様であり、すべての方向からの正面を眺める形態が特徴的ですが、仏教の世界観が込められたものだそうです。
朝鮮粛宗時代の僧侶である、サインビグが作った梵鐘も、通度寺の主な遺跡の一つです。彼が作ったすべての鐘は、個性ある形態で有名であり、現在国家の宝として指定されています。他の場所では、見ることができない特徴を持っています。
Jack's Tip
規模から推測できるように聖宝博物館は、全世界で最も豊富な仏教文物を展示するところとして知られています。通度寺とは異なり、独自の時間で余裕をもって観覧するのが良いでしょう。