洛東江に流れて集まる水流が大河を成し、その遥か向こうから汽車が走る音が聞こえて来ます。寺の前を通る京釜線鉄道の騒音を、気なしに物静かに入った小さな寺院、龍華寺。通度寺の末寺で、1471年(朝鮮成宗2年)に通度寺の僧侶ソンオクが創建したと伝えられています。以降の沿革は伝わっておらず、1990年代に山神閣を新たに建設するなどして今日に至っています。
法堂と山神閣‧寮舎寨2棟などのタンウがあり、宝物第491号に指定された
龍華寺石造如来坐像を保存しています。これは新羅仏像の伝統的な様式が特徴であり、本来露天にあったものを1947年に法堂の中に移して祀りました。
寺院というよりか、庵より小さな規模であり、週末にも訪れる人がそう多くはなく、ゆったりとした気分を感じることができます。