▲あらゆる材料がたっぷり入ったブデチゲ。
歴史の中で龍山が完全に我々の土地になった時はあまりなかった。壬辰倭乱が起きた1592年には倭軍が漢陽(今のソウル)を占領して龍山に補給基地を置いた。1882年壬午軍乱の時は清軍が龍山に陣を敷いた。1895年に龍山は、日清戦争で勝利した日本軍に移った。後、ロシアの急激な勢力拡大で日本軍はしばらく退いたが、1905年日露戦争で勝利した日本軍が再び同じ位置に司令部を置いた。日帝時代を通じて龍山は "奪われた土地"だったわけだ。
龍山米軍基地に行ってみた人はよく分かるだろうが、米軍は駐屯地のものはほとんど使わない。すべてアメリカから韓国へ持ってくるし、現在の龍山基地は売店からホテル、交通法規まで全部"アメリカ製"ばかりだ。アメリカの象徴であるハムも。ジンジュハム、ロッテハムなんかない。
当然、ほとんどのレストランでキムチは見られない。駐屯地を中心にアメリカの食文化が徐々に広がっていって今は韓国の地でコーラ、コーヒー、ピザ、チョコレート、ハム、ソーセージ、チーズはご飯よりも頻繁に見えるもの(特定の地域に限り)になってしまった。このように韓国の食文化をアメリカンスタイルに変えてくれた米軍に感謝するべきか...。
龍山vs議政府
アメリカ陸軍が食べてたソーセージやハムなどが外部に搬出されるのは時間の問題。その多かったスパムやソーセージはどこへ行ったのか、としたら、龍山食堂と議政府食堂に流れたようだ。この2つの地域が今のブデチゲを代表する地域だからだ。
両方ともブデチゲのオリジナルであることに間違いがない。
でも、2つの味を区別をしてみると、ハムに劣らずブデチゲを代表する素材であるキムチをたくさん使う方が議政府で、キムチの代わりにキャベツをたくさん入れる地域が龍山である。
とにかく、ハム、ソーセージ、チーズ、缶詰の豆など西洋の食材をたっぷり入れて煮込んだ料理だから
ブデチゲに間違いないだろう。大きな鍋の中でグツグツ煮えたぎるブデチゲの中でハムを見つけるのが
楽しみだと。蓋のように載せて出てくるチーズは、混ぜて、春雨とラーメンサリは早く食べよう。
* お勧めグルメ
① ゴアム食堂(02-796-1813 / ソウル龍山区梨泰院洞123-3) : キムチを添加する梨泰院(イテウォン)スタイルのオリジナルプデチゲ屋である。他の店に比べて価格も安いのに国産のスパムを使わずに本物のスパムを使うというのがかなり信念がある。
② 海食堂(02-795-1317 / ソウル龍山区漢南洞743-7) : キムチの代わりにキャベツ、スライスチーズの代わりにオリジナルのチェダーチーズを使う質の良いブデチゲ屋である。キムチが入れなくて特有の酸っぱくてさっぱりした味は感じられないが、多くの人々が食べてみて絶賛をしたと。