最も韓国的な味、
コリアンブルコギ!
韓国の食べ物の中、 韓国を代表する食べ物は当然、キムチとブルコギだろう。通常の外国人は韓国の食べ物としたら、一番最初にキムチとブルコギを思い浮かべる。その中でも柔らかい牛肉を甘いタレに漬けて熟成を経た後、網でこんがり焼いて食べるブルコギの味は、素晴らしいと言う。唐辛子とニンニクなどのスパイスな食材を使う韓国の食文化に厳しい外国人も、この甘いブルコギ一口で親指を上げるほどだ。
このブルコギがどの町内で焼かれるかに応じて、スタイルが明らかに違ってくる。ソウルのブルコギ屋に行ったら、昔のスタイルのスープが多いブルコギで、スープが多くて、ご飯を混ぜて食べてもいい。また、ブルコギのスープは甘くて女性と子供の口にぴったりだ。だが、ソウル式ブルコギは強い味付けで、肉の食感と味をよく感じることができない欠点がある。肉の鮮度が良いのか、柔らかいか、お肉自体を味わうことが出来ないのだ。それで、ブルコギの本当の味を感じてみたいなら、蔚州郡彦陽に行けばいい。
この小さな土地の蔚州すら彦陽式とボンギェ式に分けられるが、現在蔚州郡の中で 肩を並べている。ボンギェ式はタレをつけずに炭火で韓牛をのせ、塩をかけて焼いて食べる塩焼きスタイルである。味付けをしないのが好きな人はボンギェ式を食べるが、全国的に有名なのは「彦陽式」である。
汁なしで淡泊に焼き上げる味
両班家から受け継がれてきた味
彦陽ブルコギの由来は、生肉を網にのせて焼いて食べた三国時代までさかのぼる。最初は塩で味を調えて油を軽くつけて焼いて食べたのが、朝鮮後期の「味付けして焼いた牛肉'である'ノビアニ」へと受け継がれた。だから、宮廷料理ノビアニも、その根は彦陽ブルコギにあるのだ。ソウルで有名な鍋感じのブルコギは韓国戦争直後に発展されたスタイルだ。
彦陽ブルコギが有名になったのは1960年代以降からだ。当時、高速道路の建設のために労働者たちが彦陽に集まり、その時、蔚州はちょうどノビアニを継承し発展させた彦陽ブルコギを専門とする店が出来ていた。高速道路が完全に開通してから、彦陽ブルコギの評判が全国的に広まり始めた。
彦陽ブルコギ特区にあるほとんどのお店は同じ味をずるが、お肉を扱うスタイルはまちまちだ。いくつかの店は、薄くスライスした牛肉をタレに漬け込んで焼いて出したり、また、ある店は、写真のように堅く固めたトッカルビのように出したりもする。だが、最小限の調味料だけで、肉そのものの味を生かしたということで、ソウルブルコギと差別化された。
* お勧めグルメ
① 彦陽瓦屋根ブルコギ(052-262-4884 /蔚山廣域市蔚州郡彦陽邑西部里11-1) : 控えめな味付けとふわっとした牛肉の舌触り、香ばしさでまさに絶品。辛いものが苦手な人や、小さな子どもにもおすすめ。
②彦陽ジンミブルコギ(052-262-1375 /蔚山廣域市蔚州郡三南面校洞里1597-7) : 韓牛1+の質の良い肉に調味料を全然使わない特製のタレで味を出して風味が良い。味付けが肉の中まで染み込んで、食感がとても柔らかい。