済州には、ユネスコが指定した保護区域がとても多いです。橋を渡れば一ヶ所ずつ出てくるほどで、ユネスコの名札が付く地域がありふれ、わざとその重要性を忘却することもありそうです。しかし、済州島の島全体が、ユネスコが指定した尊い場所であるだけ、その価値が優れているということであって、絶対に簡単に得られるタイトルではありません。コムンオルムは、2007年にユネスコ指定世界自然遺産に登録されて、生物圏保存地域、世界地質公園に次いでの3冠王となり、観光客が急増しました。
実際に人間の手が届かないような、神秘的な雰囲気を持っており、多くの火山岩の間で育った樹木とコケを見ると、その威容さで自然に頭が下がります。風水的にも龍と鳳凰の機運が染み出ているとするほどで、ある人は九匹の龍が集まっている地だと言うこともあります。
ここは自然的に保存価値が優れているだけに、厳しく管理されているのが特徴です。他のオルムとは異なり、探訪二日前まで電話かインターネットで事前予約が必要で、一日の探訪人員も300人以下に制限しています。出発時間も午前9時から正午までだけ許可されて、毎週火曜日は"自然休息の日"なので、探訪自体が不可能です。登山靴の着用が必須であり、登山用スティックは使用することができず、飲料水のほか飲食物の持ち込みも絶対的に禁じています。
Jack's Tip。
コムンオルムには、噴火口コースと通常のコースなど2つの探訪路があり、噴火口コースは、自然文化解説者が同行します。自由な観覧を望むなら通常コースを、豊富な説明と一緒にオルムについて詳しく知りたい方は、噴火口コースを選択すれば良いです。